
今日からワシがご令嬢は、性転換・女体化、お嬢様・令嬢、巨乳などのジャンルが好きな方にオススメの漫画作品です。
ダークTSFシリーズって原作だけだと読み手の妄想力で脳内での満足感が得られますが、絵が入ってしまうと絵に引っ張られてしまい、好き嫌いがでてしまうのでしょうか。私も若い頃、変身物の元祖である、アルセーヌ・ルパンシリーズや怪人20面相を読みまくった口ですが、イケメンの主人公、敵役のイケメンが美女や令嬢、貴婦人になりすますシーンに興奮しました。私は歌舞伎の女形同様、如何に擬態してバレないように行動するかと言うプロセスがすきなので、後半の令嬢になりきって行動する爺さんに好感が持てます。501
シナリオは結構好きな作品だが、序盤に憑依した際のキモイおっさん感が中盤以降はあまり感じられない。記憶を読み取る設定もあるが、せっかくおじさんが憑依したのだから、セリフの一人称「ワシ」以外にも何かあっても良い気がする。つまり何が言いたいかと言うとせっかくのTSFの設定なのに本人そのものになりきってしまったら、それはTSポイントとしてはあまり良くないと私は思う。ただお話自体は良かったので星4評価になります405
この作品のキモって・自分が自分でなくなっていくのに怯えながらなすすべなく堕ちていくヒロイン・変貌してしまったヒロインに絶望しながら自分も堕ちていく第二ヒロイン…だと思うんですが、その扱いがすごく小さいです。悪役が4ページも使って「事の経緯」を説明したのに、なんか不思議パワーでヒロインが乗っ取られるのは1ページ。あとは中身じじいになったヒロインが、第二ヒロインと同じ家に帰ってなんか会話して、「今どんな状態か」の作品設定的な説明して貰ったら、やっぱり1ページで第二ヒロインも乗っ取られる。あとは「ヒロインの体を乗っ取ったじじいと部下が好き放題する」て話です。TSものとしては「男が美女の肉体を乗っ取ってSEXSEX」も十分メインになるんだけど、ここで大事なのは「男=読者」てとこだと思うんですよね。でもこの作品の「男」は、何て言うか「悪役用に用意された木偶」感がすごくて、キャラクターになれてない。キャラクターに成れてないので「ワシ(読者)ってば美女になっちゃったぞムフフ」てならずに、ヒロインが1ページで即退場、あとは残った皮一枚になんか低級霊みたいな木偶が憑依してなんかやってるのを他人事として眺める感じ。作品の「キモ」がしっかりしてれば、絵とか設定は結構好きなんだけどなぁ。次回作に期待します。301
二本松ホールディングスの社長だった老人・二本松啓蔵はライバルの麻田カンパニーによって不正を暴かれ、没落してしまう。
啓蔵は麻田カンパニーの令嬢、麻田優衣に目をつけ、麻田優衣の身体を乗っ取る「憑依薬」によって麻田優衣になってしまう。
その場に居合わせたが逃げ帰ってきた妹の莉子だったが、優衣の身体になった啓蔵も自宅に帰ってきて……。
成りすまし、憑依要素を含んだダークTSF作品です。
漫画:虎島タオ
原作:皆月ななな
表紙フルカラー、本編モノクロ34P。
※TSF:TransSexualFiction。入れ替わり・変身・憑依などで「男が女の子になっちゃう」作品ジャンルです。