
ハルイロのセツナ2は、ファンタジー、辱め、スレンダーなどのジャンルが好きな方にオススメのゲーム作品です。
私のことを、これから先ずーっと好きでいてください
恋愛をテーマにした作品だが、羽椛(わかば)ルートでは前作同様、ヒロインと結ばれる結末ではなくビターで切ないものに仕上がっており、『大切な人の死に向き合えなかった』その事実を突きつけてくる、前作の藍美ルートを継承する重くも苦しい内容となっている。
前作はヒロインであった美紅と藍美の二人の関係が強すぎて主人公の翔和が蚊帳の外気味に物語に入り込める隙がほとんどなかったが、今作では前作の出来事が根底にある為、しっかりと中心に関わっていく事になる。
序盤の美紅の死に向き合うことができず何度も美紅と藍美との思い出がフラッシュバックしていくシーンは、恋の法則の向こう側にいってしまいもはや遠い存在になってしまった事をプレイヤー自身に思い知らす形となる為本当にしんどいほどにつらく、前作の思い出が、美紅の言葉のひとつひとつが、呪いのようにのしかかっていく…
新ヒロインの羽椛は遊園地のアトラクションを全部楽しむタイプの元気で明るいキャラだが、彼女も翔和と同じく幼馴染を亡くし、そんな彼にシンパシーを感じてるのが明らかになり、『運命共同体』として互いに依存し合い時間をかけて乗り越えようとする関係として接触していくようになるも、やがて美紅の死を受け入れ、克服しようとする翔和と未だに幼馴染の死に向き合えず立ち止まる羽椛との歩幅が次第にずれ始めていき、遠ざかっていく姿は心を何重にも抉ってくるのでやはり…つらい。
二度目の行為後の羽椛のテンションの低い声色と終盤の彼女の告白には色々来るものがある…
来未ルートでは翔和を支えながらも素直になれない来未と答えを先延ばしにしようとする翔和のなかなか奥手な関係と、美紅という存在に、恋の法則に囚われて進展できない二人を描いたストーリーとなっていて、しっかりと向き合っていく姿が本当に良い…
フルボイス美少女ゲーム
『ハルイロのセツナ2』
「あの季節で、もう一度恋をする。」
すべてを失ったあの季節─
あれから1年、安野翔和(やすのとわ)はやっと日常を取り戻そうとしていた。
おせっかいな同級生と突如距離を縮めてくる後輩。
新たな生活を始めようとしていた、そんな矢先、一通の便りに現実を突きつけられる。
守れなかった人のこと、その事実から、その傷から目をそらして逃げてきたこと。
ハルイロの風が舞うこの季節で、もう一度恋をする─