母の日と娘の日[四畳半書房]

母の日と娘の日を読んだ人の評判

絶望感のルーツの重要性
お金が絡んだセックスを描くのが得意なサークルさんによる母娘モノ。傑作である
母娘の檻にメロメロになってしまい、さっそくこちらも買ったんですが、
母娘の檻にはいろんな意味で至らなかった感じですね。

凌辱する側がやや素人で最後は捕まってしまうから、旧作のような絶対的な支配者を
前にした絶望感みたいなのが薄いです。それにも関わらず、母は勝手に絶望するし娘は
何も言わず抵抗もせず屈辱に耐えるだけ。

母は売春まがいの援助から関係に入ってるので警察に行くのは躊躇するのは
分かりますが、娘をレイプした時点で速攻で訴えるべきだった気が…。画像
撮られて弱味握られてるとは言え、結末ですぐにガラは抑えられてしまってるし、
実際にはそんな簡単に流出なんてさせられないことも分かるはずだが…。何で
セルフ監禁みたいなことになってるの？本当は二人ともMなの？って感じで
萎えてしまう。

絵は実は綺麗にはなってるんですけどね。ただ、構図も似たような感じの絵
ばかりで飽きが早い。過激さも綺麗になってかえって消えてしまったなと言う
感じ。

よくも悪くもがむしゃらでとにかく過激なことをやってみた母娘の檻が素晴らしく、
そう言ったトーンは抑えて日常や普通の人間関係からのレイプになった本作は
作品としてはセールスポイントごと弱くなってしまった。しかも、理性的に
なったとか真に迫るようになったとかの方向性でもないし…。空想なら空想で
突き抜けてみた方が大体は良作になると言う典型例だと思いました。

結末が・・・
肉感溢れる感じの絵は良かったし、生活費に困ったシングルマザーが堕ちていき
娘までヤラれてしまうまでの展開は良かった
ただ、色んなレピューで書かれているとおり、結末の展開をもう少し違うものにしていれば・・・
絵と途中までの展開が良かっただけに、少しもったいなかった

方向性がもったいない
金の為に身を売る事になった導入部は素晴らしい。
しかし作家さんの方針なのかもしれないが、
鬼畜監禁となる後半は正直もったいなかった。

なぜ後半を男視点で作ってしまったのだろう、
知り合い相手から風俗、ついにはＡＶへと続く墜ち系でも良かったし、
気持ちと裏腹に男を体が受け入れてしまうNTRでも良いから、
母親視点で話を構成してほしかった。

後半の展開がいまひとつ
前半は、同僚への借金から性の相手をさせられ、徐々にエスカレートしていく展開で非常に楽しめました。
ですが後半において、エスカレートした先が監禁、暴行というのは、前半の良い流れからはもったいないなという印象です。
個人的に、ラストが犯罪行為だったために萎えました。狙っている読者の層が少々コア過ぎるかなと。
先の方が仰られているように、
母親の視点から性の相手になることに迷いながらも、ズルズルと関係を持ってしまう…というような展開の方が後半もより面白くなったかと思います。

どうしてこうなった…
監禁はなくて良かったかな…途中までは良かったけど…眼鏡の友人達とかを登場させて、乱交しまくって…とかの方が良かったかなぁ…。

母の日と娘の日のあらすじ

生活苦でパート先の同僚男に借金したシングルマザー【ちとせ】。
借金返済にその身を差し出すうちに、男の欲望は娘の【結夏（ゆいか）】にも向いていく…
救いのない母娘凌辱ストーリー。

本文全フルカラー31P。PDF同梱。

※C88夏コミで出した「四畳半の檻」のタイトルを変更し誤字など一部修正を加えたものです。
内容は同じものなのでご注意ください。


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