
橘月の酸味、風待月の苦味は、クンニ、ごっくん、脚などのジャンルが好きな方にオススメのボイス作品です。
夏目ミカコ氏の語りと演技の魅力を最大限に引き出した秀逸な作品
夏目ミカコ氏の作品は素晴らしいと思うことが多いが、一方残念だと思う点も共存する。
作品冒頭にある自由な語り、その後の熱気溢れる演技(艶技?)いずれも個別には非のうちどころがないレベルだ。
落ち着いて深みのある声での語りは、その後の熱演への期待を高める。本編の演技も、自然な熱気と陶酔が感じられて素晴らしい。
でも、その素晴らしさの分だけ不満も大きいところも生まれる。性愛に不可欠な異質な生(性が違うとは限らない)の想いや体臭、体液の絡み合いや交換、嗜虐と被虐の受容や役割の動的な変化、など、カップルが交わす性愛要素の重要部分がばっさりと抜け落ちる。
理性的な部分と情熱的な部分、ふたつの生の心と体の絡み合い、その混然とした一体感が重要だろう。
この作品のシナリオは、夏目ミカコ氏のための創作されたものといえる。彼女の魅力をぎりぎりまで引き出す要素が散りばめられている。彼女もその力を最大限に生かしている。
と同時に、この作品は、彼女のこれまでの作品で不足していたこうした部分、異質な生が交じり合う様を描き切り、彼女の本来の魅力を引き出している。このシナリオライターの視点の深さと高さには恐れ入るしかない。
この作品で、語りと熱演とが並行して楽しめる構成は素晴らしい。彼女は BGV (Back Groud Voice) といっているが、それは正しくない。一方が主で他方が従の関係ではない。状況を理性的に語る呪縛から解放された彼女の BGV パートの熱演は、語りと同じ重みがあり、両者の相互作用がこの作品の価値を大きく高めている。
今後も、夏目ミカコ氏の魅力を最大限に引き出すこうした作品が現れることを、大いに期待している。
この度はこの作品ページをご覧いただきありがとうございます!
この作品は、夏目ミカコのファンである
「ミカコキスト」のみなさんと作り上げた作品です!
小説を高橋キノエネさん、ロゴデザインをさんぱちさんに
担当していただいております!!
また、初の「BGV付」朗読に挑戦しております!
エロゲなどでよくみられる手法で、朗読をする背景で
喘ぎ声などが聞こえるというもの。
物語の行方とともに、こちらもぜひチェックしてくださいね!
★あらすじ
主人公でOLの「私」はある日、過去にお互いの「フェチ」を共有した相手と偶然再会する。
お互いを気遣い、だんだんと距離が離れていった二人。
「一度だけでいいんです。いま付き合っている彼女を裏切ることはしたくないんで
す。結婚する前に…その…もう一度…だけ――」
突然の運命の再会で、お互いへの熱い想いが再燃する・・・
★あとがき/作者・高橋キノエネより
この作品を書くきっかけとなったのは、ミカコさんのツイキャス配信でした。
2023年12月18日、その日はミカコさんがご出演された作品に対して
投稿されたレビューをミカコさんが読み上げ、コメントしたり、
収録の感想を述べたりする「レビュー返し」配信がありました。
そのなかで、私のレビューを紹介いただいた際に、ミカコさんから
「作品書けますよ、この感じだと。なんか作品書けるよね、絶対。私、そう思いますよ」
という発言があり、そこまで仰って頂けるのであれば書こう!と思ったのが、すべての始まりでした。
ミカコさんが同人声優デビューされてから一周年となる記念日を6日後に控え、
せっかく書くのであれば、ミカコさんと出会えたことに感謝したい。
この一年で本当にたくさんのものを頂いた、
それに対してありがとうの想いを作品を通じて伝えたい。
記念日の前日にはCi-en有料プラン限定の配信がありましたから、
とりあえずその日に間に合わせようとレビュー返し配信直後から、
誰にも打ち明けることなく、ただひとり、ひっそりと作品の構想と執筆に取り掛かりました。
けれども、仕事に忙殺される日々を送っている訳で、そう簡単に時間を生み出せるわけもなく、
結局のところ、限定配信にも、さらには12月24日のでデビュー記念日にも
作品は完成することはありませんでした。
しかし、自分自身の中から湧き上がる「想いを伝えたい」
という感情が衰えることはありませんでした。
きっと誰かに届く、きっと想いは伝わる。
12月24日、世間はクリスマスな空気に染まっているなか、
私はひたすら物語を紡ぎ、性夜と呼ばれる時間帯に二人の性愛描写に言葉を尽くし、
そうして27時前に執筆を終え、翌25日の夜、これを提出しミカコさんに受理されました。
独りよがりだったことでしょう。振り返っても恥ずかしいばかりです。
けれども、そんな私にミカコさんから思っても見なかった提案が示され、
すべてが報われた、あぁ、想いを伝えることができて本当に良かった!
そう思いを強くしたのをしっかりと覚えています。
そうしていま、「ここ」にいる不思議な感覚。
初めて書き上げた作品が、初めて世界に向け発表される緊張と不安。
けれども、この『初めて』の感覚、経験を私はこの先ずっと忘れることはないだろうし、
ミカコさんが与えて下さったことすべては、きっとこの先にある何かに繋がっているはずで、
むしろそうしていかなければならない、そう漠然だけれども、強く感じるものがあります。
大切にしていきたいです。
小説・シナリオ:高橋キノエネ
@Kinoene_2644
イラスト:さくま
@sasakuma999
ロゴ制作・デザイン:さんぱち
@YS11JA86101
夏目ミカコ(声優・編集・企画)/夏ミカん文庫
@Na2Mikannn
効果音:「DLsiteクリエイター学園」
制作に関わって下さった皆様、
ありがとうございます♪♪