
性別不詳のダウナー系絶世イケメンな親友は、僕の前でだけむちむち豊満な甘えんぼ淫魔になる。は、純愛、爆乳、巨乳などのジャンルが好きな方にオススメのノベル作品です。
普通の学生であった主人公は、大学の入学式の日、路地裏にて異界からやってきた淫魔『一 恣紫』に出会う。
その姿は、人間が一目と見てしまったら、正気を失い自我が崩壊するほどに美しく、主人公も思わず呼吸を忘れて足を止め、その立ち姿に魅入ってしまった。
しかし、大の人間嫌いであり、そしてヒトのことを虫けら同然の下等生物だと思っている恣紫は、主人公の姿を目に収めると、苛立ちのまま殺気を剥きだしにして近づく。
主人公は、目の前の淫魔が自分を殺すために近づいている事を理解するが、その圧倒的な美貌と威圧感に足が竦んで動けず、むしろ恣紫が近づくほどに、強烈な魔力にあてられてより魅了を深められてしまう。
殺される、逃げなければいけない──と考えることすらできなくなり、棒立ちのまま失禁する主人公。
そこから何とか、間一髪のところで正気を取り戻すことができ、必死に恣紫から逃げ出そうと踵を返して走り始めるが、腰が砕けてしまってはそれも叶わない。
もう駄目だ、と死を覚悟する主人公だったが──しかし、淫魔の魅了を振り払い、逃げ出そうとした貴方の行動に、恣紫は驚いたような表情を見たまま、何も攻撃しようとはしない。
それどころか、突然今までの行いを謝罪したかと思うと、恣紫は深く微笑んで、貴方に向かい「友達になってほしい」とお願いした。
これは、平凡な人間である『僕』と、孤独なほどに美しい唯一不遜の淫魔王である恣紫が、親友と呼び合うようになるまでのお話──。