
エロいだけじゃない、圧巻のストーリー構成
一人の少女が神父さまの前に現れたことで、神父さまの夢と現の境は徐々に曖昧になっていく。それにともない彼の抑圧していた本能と理性の境界も曖昧になる。最後は全部がひとつに爛れて、熔けてて、壊れていく。
エロさと実用性もね抜群なんですけど、ストーリーの方にも本当に救いようがなくて、ほんっとにもう、覆い被さってくるようなダークファンタジー感に惹き込まれます。
背徳と耽美と欲望の織り成す圧巻のシナリオ、としか言いようがない。
プレイなんて基本的に、玩具とかいっぱい使っちゃって女の子の人格も無視のハードなやつです。でも神父さまにもそうしないと心を保てない理由があって、先にそっちを見せられ彼に感情移入しちゃうので、普段そういうの苦手なんですけど読めちゃいましたね。
読後感も重苦しい……。誰も救われていないのに、なのに、何か救いがあったような錯覚を引き起こしてしまう……。
しかしそれがいい……。
買ったのはずいぶん前ですが、好きすぎて、忘れた頃に何回か読んじゃってます。
ただえろいのだけじゃ物足りなくてストーリーを楽しみたい人、ホントにおすすめなんで是非読んで。表紙でお分かりかとおもいますが中身の作画も神ってますからね。
この作家さんの他の作品も是非読みたいのですが、本作品しかないので読み返すたびとても残念におもいます。
ある雨の夜のこと、ひとりの少女が教会にやってきた。
顔立ちは随分と若く、濡れたマントを脱ぐとわずかに膨らんだ胸が服の上からうっすらと透けて見えていた……。
そして、少女はお礼をこめて優しく迎え入れてくれた神父の頬に、そっと唇を寄せた。
――その日からだった。目を覆いたくなるような淫らな夢を見るようになったのは……。
